愚考録 2 蜘蛛と人間 2

蜘蛛に立場があるのか、というひとも居るに違いない.
私は想う。
現に存在しているものに立場が無いわけはない、と。
意味が分からない、と、あるひとが云う。
私は想っていることを口にした。
蜘蛛は私のこころの中に居る、と。
「何を云いたい?」と、そのひとは、更に云う。
蜘蛛は、私が意識するかぎりで存在する、と答えた。
分からない、と、そのひとは云う。
私は想った。
わかる人にしか分からない、それが人間の問題だ、と。

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